AIR K

北京オリンピックが閉幕してはや1週間。今日から松下電器がPanasonicに社名変更する。
CI(Corporate Identity)の重要性が謳われ初めて数年。国内と海外でのブランド名統一となる。変更にかかる費用は約400億と言われているが、故松下幸之助ゆかりの社名をそれだけのコストをかけてまで行うことは、真のグローバル化を目指す松下グループの意気込みといえよう。
振り返ってみると、開催後半は豪腕上野の3連投で女子ソフトボールが最初で最後の金メダルを獲得したのに比べ、4位に終わり国民を大きく失望させた星野JAPAN。まあ個人的に思うところも多々あるが既に諸氏の評論があるので止めておく。
トータルのメダル数25のうち、金は9。前回アテネで獲得した37(うち金16)に比べ約3分の2に減少した。連覇の難しさもさることながら、フェンシングなどのこれまでメジャーではなかった競技での前進も感じられ、JISS(国立スポーツ科学センター)などの運用で種目全体の底上げが図られた成果が出たのではないだろうか。
今週末からは北京パラリンピックが始まるが、アテネ7冠の"女フェルプス"こと成田真由美を筆頭に、連覇を狙う選手達の他、悲願の男子単金メダルを狙う、昨年史上初4大大会グランドスラムの偉業を成し遂げた車椅子テニスの国枝慎吾(2007年度日本テニス協会最優秀選手賞受賞)ら多くの選手が参加する。オリンピックの運営においては賞賛されてよい中国だが、パラリンピックを無事終えてこそ成功。日本選手団の活躍に期待したい。
そして今年度のJTA最優秀選手賞候補といえば、"AIR K"こと錦織圭。
松岡修造のアトランタ五輪以来、12年ぶりの出場となった北京オリンピックでは1回戦でR・シュットラーに敗れたものの、現在開催中のUS OPENで、世界ランク4位のD・フェレールをフルセットの末3-2で降しベスト16入り。日本人のシングルス4回戦進出はなんと71年ぶりの快挙だそうである。クロス、ストレート打ち分ける日本人離れした強烈なジャンピングフォアハンドは見るものを唸らせる。数々の記録を更新中でこちらも個人的に要注目だ。

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