日経をお読みの方には分かると思うが、裏一面で連載されていた「愛の流刑地」が昨日付けの446回で終了した。この手の題材を描かせたら右に出るものはいないと言われる渡辺淳一氏の小説である。まあ、いずれは単行本として出版されるだろう。今日2月1日からは堺屋太一氏の「世界を創った男」の連載が始まっているが、個人的にはこちらの方に興味がある。
さて、ここ最近は毎日いろいろなニュースがあり過ぎてどれを取り上げたらいいのか迷ってしまう...
出張時によくお世話になる「オリジン弁当」。私も含め九州在住の人には、普段ほとんどなじみがないと思われるこの名前。関東一円では有名な惣菜チェーンとでも言おうか。れっきとした東証2部上場企業だ。(ちなみに"ほっかほっか亭"は東証1部のプレナス)
このオリジン東秀の支配権を巡って、ドンキホーテとイオンのTOB合戦が繰り広げられているが、今回これほど大きな話題になっているのは、1部上場企業同士の対決が初めてということにある。昨年のライブドアによるニッポン放送買収の一件以来、敵対的買収を防ぐため経営陣による企業買収(MBO:Management Buy Out)での上場廃止が相次いだが、昨年夏を発端とするTOB合戦は、まず建設施工管理の夢真HDが日本技術開発に仕掛けたものの結局期限切れ。その後を受けエイトコンサルタントが同社に対し(友好的?)TOBを行うも、こちらも結局過半数の取得には至らず失敗。秋には日清紡が新日本無線に対して行っていたTOBに対して、あの村上ファンド率いるMACが日清紡を上回る価格でTOBを行うが失敗と、必ずしも高値を付けた方に転ぶというわけでもない。
ドンキホーテのTOBは2/9の期限まであと8日となったが、対するイオンは昨日からTOBを開始。3/1までの期限でドンキホーテを上回れるかが争点となるが、前者は既に発行済み株式数のうち23.6%(単独では8.6%)を保有しており、ドンキが未だ有利であることには変わりはない。とはいえ、ライブドアが時間外取引や株式交換を駆使してM&Aを行って膨れ上がってきたことに比べれば、TOBという手段はオープンであり潔い手段だと思うが。
仮にもしドンキホーテが買収に成功すれば、筆者の地元にもオリジンが出店するだろうか?となると、"ほか弁"の寡占状態にある九州でも競争が生じることになる。我々消費者にとってのSynergy(相乗効果)も期待してみたいが、果たして小説のような展開になるのか...
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うわさは本当だったよ。
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