前回は、筆者にとって身近な(よくお世話になった)お店について述べたが、地元熊本にもここ最近、なか卯、松屋が相次いで進出してきた(すき家はまだ見かけていないが)チェーン店と言えば・・・そう、牛丼である。
吉野家が進出してきたのはその2社よりもさらに3年ほど前と記憶しているが、遡ること10年以上前、今の会社に入社した時、合同研修で埼玉に行った際に食べたのが、筆者にとって最初の出会いである。
今や4点セットの1つであり、政府与党の追及のネタになっているBSE(牛海綿状脳症)問題。昨年の12月12日、政府は約2年ぶりとなる米国産牛肉の輸入再開を決定。4日後の16日には国内の大手食肉メーカが空輸した第一弾が成田空港に到着し、農水省の職員による検疫が行われた後、加工業者へと順調に流通しているかに見えた。
ところが1ヶ月経った先月20日。米ニューヨーク州の食肉会社アトランティック・ビール・アンド・ラムが処理した牛肉390kg(41箱)のうちの55kg(3箱)に、特定危険部位(SRM)の脊柱がついたままの肉塊が発見され、これを受けた政府は即日、再度の禁輸措置に踏み切った。もちろん全ての箱を検査する全数検査は、常駐職員の数から言ってもできるはずもなく、今回は全体の0.5%を無作為抽出したサンプルから見つかったということで、アメリカにとっては運悪く、また日本にとっては運良く(あるいは偶然)見つかったともいえる。
かつてBSE洗浄国だったアメリカも、今では日本と並び汚染国の仲間入りしているが、危険性の認識が何故こうも違うのが不思議なくらいで、ニュースでも実際の映像が流れていたが、目視でもはっきりと分かるものであり、検査官による検査をパスしたと言うアメリカ側の報告の信憑性はまるでない。
米国農務省(日本でいう農水省)の検査官は、除去義務を知らなかったとコメントしているようだが、農務次官に至っては「車でスーパーに買い物に行って事故に遭う確率の方がよほど高い。その事を日本の消費者に伝えたい」などとのたまう始末で、この上司にしてこの部下ありと言ったところ。結局、日本側の要請などはなから軽視されていたに違いないのだが・・・
巷で言われている通り、今回の日本の解禁自体が拙速だったという他はなく、そもそもがアメリカの圧力に屈したためと言われても仕方がないだろう。今では牛丼はおろか焼肉もほとんど食べない筆者だが、残念がっている人は大勢いるかもしれない。鳥も鳥インフルエンザだし、豚丼が一番安全かもしれない。
最後に、日本で行われているWTA東レPPO。ヒンギスがシャラポワを降し決勝進出!女王復権までいよいよあと1つだ。
コメント