先週、大相撲初場所千秋楽は、大関の栃東が敗れれば白鵬との優勝決定戦にもつれこむ朝青龍との大一番を制し、自身3度目の優勝で、朝青龍の8場所連続優勝が途切れるとともに、モンゴル勢の勢いに"待った"をかけた。
そして今日行われた第25回大阪国際女子マラソン。アテネ金メダリストの野口、昨年の東京国際で復活を果たしたシドニー金メダリストの高橋らビッグネームがスキップする中、台頭めざましい若手ランナーが一同に顔を揃えた。しかしそこに立ちはだかったのがケニアのキャサリン・ヌデレバである。彼女もまた高橋や筆者と同級生の33歳だ。フルマラソンデビューは'99年のボストンマラソンに出場しての6位。しかしそこからの戦歴が凄い。優勝7回、2位が2回。競馬風に言うと連対率100%だ。ボストンマラソンは'00、'01、'04、'05の4回、シカゴマラソン'00、'01(当時の世界記録:2時間18分47秒)の2回、'01世界選手権で金と勝ったレースも申し分ない。
そして彼女は2006年のスタートに大阪国際を選んだ。それは隔年で開催される世界選手権が、来年ここ大阪で行われるからだ。'08年の北京五輪に向けての前哨戦ともいうべき同大会では、当然日本からも一線級が出場する。またアテネ五輪で敗れた野口が、ここ大阪のレコードホルダーということもあって、戦前からも意識したコメントが聞かれていた。
しかしレース序盤は、2人のラビットが引っ張る先頭集団につかず、中位を追走していたが、やはりこれでは終わらなかった。ハーフを過ぎたあたりから徐々に追い上げにかかり、30km過ぎでトップの小幡を交わすと、あとは独走状態。ペースを落とす余裕も見せ、野口の記録には約4分およばなかったものの2時間25分05秒でチャンピオンの貫禄を見せた。
期待の日本勢は、ベテラン小幡がそのまま2位でフィニッシュし、嶋原、坂田(あの右足の痙攣がなかったら・・・)らと続き、期待を持たせる内容だった。が、今回はタイム的にも平凡で、また上位陣不在ということもあり、まだトップを脅かすまでには至らなかった。
テニスの全豪ミックスダブルスでは、ブパシ・ヒンギス組が優勝。久しぶりの4大タイトル奪還を果たした。このブパシは過去に杉山愛と組んで'99年の全米ミックスダブルスで優勝している他、ミックスダブルスでは無類の強さを発揮する。いわば"あげちん"と言ったところか。
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