7Rのイキオイ騎乗終了(10着入線)後、
ジョッキー藤田伸二は裁決委員に免許取消申請を手渡し、
その後、HP上で直筆で引退を表明した。
来週からは中央に舞台が移り、
スプリンターズSから始まるG1戦線が目前だったが、
地元北海道の平馬のレースが最後の騎乗となった。
通算勝利数は歴代8位の1918勝。
オレが昔シルクHCの会員だったことは、
前の記事にも書いたけど、
シルクHCに初のG1をもたらしたのは、
シルクジャスティスの有馬記念('97)、
JKは藤田伸二だった。
クラブ2つ目のG1も藤田の乗る
シルクプリマドンナのオークス('00)。
残念ながら両方とも出資馬ではなかったが、
このブライアンズタイム産駒2頭の勝利が、
社台Gが導入したSS産駒が、
JRAを席巻し始める中で、
シルクフェイマスが現れるまでの数年間
クラブを延命したのは間違いないと思う。
引退に際して藤田が残したコメントを見ると、
現在のエージェント制に対する問題提起がある。
JRAが公表している資料を元に、
リーディング上位10人(9/6現在)のエージェントを見てみよう。
- 福永祐一(栗)・・・井尻雅大
- 戸崎圭太(美)・・・中村剛士
- 岩田康誠(栗)・・・櫻井眞人
- 浜中 俊(栗)・・・豊沢信夫
- 川田将雅(栗)・・・井上政行
- デムーロ(栗)・・・豊沢信夫
- 武 豊(栗)・・・平林雅芳
- ルメール(栗)・・・豊沢信夫
- 蛯名正義(美)・・・武山修司
- 北村宏司(美)・・・松本浩志
デムーロ、ルメールの両外国人JKと、
浜中を抱える豊沢氏だが、
それを除けば、
ある程度ばらけているように見える。
皆さん意外だと思われるかもしれないが、
藤田伸二のエージェントは、
現在のリーディング福永祐一と同じ井尻氏。
井尻氏は福永、藤田、小林の3人のエージェントだが、
各JKの勝利数を見ると、
如実に差があることが分かる。
福永(93/602)、藤田(18/314)、小林(2/110)
騎乗数も、ほぼ6:3:1の割合となっている。
当然、リーディング上位騎手が、
ファーストチョイスになるのは
やむを得ないわけで、
福永に良駒の騎乗依頼が多く集まるのは理解できる。
ただ、藤田自身も勝率が落ちているのは確かで、
勝率0.057、連対率0.083、3着内率0.146
負のスパイラルに陥っていたことは、
想像に難くない。
2000勝も間近だっただけに、
残念な感じはぬぐえないし、
同世代のJKだけに寂しい。
第2の人生での活躍を見守りたいね。
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