ギョーザ恐るべし

2月の入ってからのビッグニュースといえば、アメリカでのMicrosoft社、Yahoo社買収に動く!に次いで、大統領選の民主党候補者争い、ミセス・クリントン候補とオバマ候補が繰り広げる舌戦の模様である。
それに比べて日本の話題の小粒なこと。
昨日の早朝から営業再開した「赤福」。ワイドショーでは店外に並んだ大勢のお客さんの姿が見える。これと同じような風景をつい最近見たことがあった。そう「白い恋人」、「船場吉兆」である。かつて不二家が同様の問題(賞味期限の偽装)を起こした際も、厳しく断罪され営業停止に追い込まれた。
しかし今では以前と同じ活気が戻っている。"喉元過ぎれば熱さ忘れる"というが、これは日本人特有なのかもしれない。マジョリティで熱しやすく冷めやすいブランド好きな日本人の性と論じることもできるが、それなりのブランドがあれば企業というものは再生できるという事例であろう。
一方、毒入り餃子の方はというと、製造元の中国天洋食品から日本で検出されたメタミドホス以外のジクロルボスが検出され、事件の発端となったJTフーズに至っては、日清食品との冷凍食品事業の統合を白紙撤回という事態に追い込まれた。
しかし、お国柄の違いなのか当の天洋食品のHPを見ても謝罪文の1行すらない。
もちろん同等の商品は日本以外にも輸出されているわけで、BSE(狂牛病)問題の際にはアメリカからの牛肉の輸入停止措置を断行したくらいだから、中国に対しても毅然とした対応を取れないはずはないのだが、仮にアメリカ等で販売されていたとしても僅かだろうし、餃子を食べる習慣自体、こと東アジア圏以外では皆無に近い。
かつて江戸時代、大坂のことを"天下の台所"とよんだが、今や日本の台所はアメリカであり中国である。中国に"臭いものには蓋"される前に厚生労働省、農林水産省は連携してことにあたるべきだ。折りしも今年は北京オリンピック。国際的に注目を浴びているだけに今後の対応が注目される。

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