トップランナー

W杯の代表国について書く予定だったのだが、ちょっと延期。何もNHKの番組名ではない。
今週もいろいろなスポーツが行われた。まず大相撲九州場所は初日から連勝街道を走る朝青龍が中日まで8連勝。史上初の六場所年間完全制覇&史上初7場所連続優勝に向けて好調をキープしている。
女子ゴルフでは、エリエールレディス最終日、トップの入江と2打差の最終組でスタートした宮里がコースレコードタイの65をマークし、逆転優勝。賞金女王争いで筆者の地元不動を上回り暫定トップに立った。いやはや恐れ入るばかりである。前にも触れたが筆者は横峯、宮里とも実際に見たことがあるが、宮里の凄いところはメンタルにある。片や横峯は好不調の波があるうえ、キャディーもころころ変わる。それが成績にも多少は影響しているようにも思えるが・・・宮里は来シーズンの米ツアー準備のため、今季最終戦は欠場。来週の不動の結果如何では史上最年少の賞金女王誕生もありうる。
そしてやはりこれに触れないわけにはいかないだろう。筆者と同級生の高橋尚子復活Vだ。
'03年以来2年ぶりとなる東京国際女子マラソン。アテネへの切符を逃した因縁の舞台である。今年は'03年優勝・'04年3位のアレム、そして'04年5位のバルシュナイテが顔を揃えた今年。25kmまではラビットがレースを引っ張り、30km地点では優勝争いは3人に絞られた。勝負は35km過ぎ。それまでバルシュナイテの後方に控えていた高橋が突如スパートする。あっという間に10秒の差をつけ、最大の難関である39kmからの坂でもペースは衰えることなく、リードを保ったままフィニッシュ。
レース前の会見では右足に軽い肉離れを起こしていたと語っていた高橋だが、なんのことはない。あれはデコイ(おとり)か?と思わせる走りだった。昨年はアテネ代表を逃し無念の1年だったと思うが、今年の春に小出監督率いる佐倉ACを辞め、新スポンサーにPhitenが付き、4人から成る自らのチーム「Q」を作った・・・そして今日、選択した道が間違っていなかったことが証明されたのだ。
年間2~3戦しかできないマラソンランナーにとって、これほど長くピークを維持てきるアスリートは少ない。まずは来年カタールで行われるアジア大会。そして'07年の世界選手権、'08年の北京オリンピック。彼女は再び時を刻み始める...

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