選択と集中

先日、宇宙旅行21億円で予約受付中という記事があったのを皆様覚えているだろうか?さすがにそりゃ無理だろう。なにせ一般サラリーマンの生涯賃金よりも高い価格では保険金でも足りない。
というわけで、比較的安価な商品が出てきた。英ヴァージン・グループの宇宙旅行会社(こんな会社があること自体がすごいのだが・・・)の企画で30分間宇宙で無重力状態を体験できるというもの。価格は一人20万ドル(=約2000万円)。そのため、VirginGalactic社はアメリカ製の宇宙船「スペースシップ1」を5機購入するという。そもそも宇宙船などというものはそれこそ定員が少なく、さらには無重力に対する訓練等も必要となる。できれば筆者が生きている間にもっと気軽に月面歩行ができるような時代が来て欲しいのだが・・・おそらく今度は月の所有権を巡って各国の対立が起きるのが関の山だろう。
うって変わって、玩具メーカーのタカラとトミーが合併とのこと。比率は1:0.178つまりタカラ1株に対してトミー0.178株となる。それもそのはず、タカラの株価はトミーの5分の1弱しかない。これも先頃発表されたバンダイとナムコの経営統合を受けてのものだが、ナムコは、カプコン、コナミらと並ぶ業務用遊戯具、家庭用ゲームメーカである。自社製ハードを持つマイクロソフト(XBOX)、SONY(PlayStation)、任天堂(NintendoDS)、セガ(既にハードからは撤退)を除いて3強と呼ばれている。そもそもは人気シリーズDRAGON QUESTのエニックスとFINAL FANTASYのスクウェアのライバル同士の合併に端を発する。異なるハードでのソフトの供給には多大なリソースを必要とするため、大ヒット作を除いてはほとんど同じタイトルを別機種に対して出すことはない。つまり、それぞれの機種に対して異なるタイトルをリリースし続けなければならない。
ご存知の通り、バンダイはガンダムを筆頭に多くのキャラクターパブリシティー権を持つ。オリジナルのキャラクターを生み出すことがいかに大変なことかを考えると、これらを独占できることは非常に重要となるからだ。
果たして「"タカラトミー"は生き残ることができるか」

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