女高男低

麻生VS福田の自民党総裁選挙は福田氏の圧勝となったが、とりあえず一週間を振り返ってみたい。
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで行われた柔道の世界選手権。
初日から鈴木、井上がまさかの敗退。問題はメダルの色だけといわれていた二人だけにこの躓きは大きかった。73kg級の金丸が銅メダルを獲得したものの、最終日に無差別級の棟田がオール一本勝ちの完全優勝で一矢報いるのがやっとで、結果メダルは2つ止まり。
一方女子はエースの谷が貫禄の復活V。塚田は78kg超級の銀で惜しくも二冠はならなかったが、最終日に無差別級で金メダル。70kg級の岡こそ残念ながらメダルを逃したが、トータル銀2、銅3となり8階級のうち7階級でメダル獲得。
前回の世界柔道('05、カイロ)での11のメダル(男子(2、2、2)女子(1、3、1)、団体戦を除く)と比較すると、いまや男女の結果は完全に逆転している。本番は来年の北京五輪とはいえ、お家芸の将来を暗示しているような出来事が実はもう一つ起こっていた。
大会直前、地元出身のロス五輪金メダリストの山下泰裕氏が、IJF(国際柔道連盟)の教育・コーチング理事の再選に立候補したものの落選。後に議決権はないものの指名理事として上村氏が就任したため、ボードメンバー0という最悪の事態は免れたものの、日本の国際的な影響力低下を感じさせる事態だった。
グランプリの開催やランキング制の導入を推進する現ビゼール会長。朴元会長を辞任に追い込み排除したことでベクトルが一層商業主義に向かわなければ良いのだが...
現在行われているレスリングの世界選手権は、女王吉田沙保里が115連勝で金。名物親子の浜口京子は2回戦で敗退したものの、伊調姉妹も好調を感じさせる。この差はなんなのだろう・・・陸上の世界選手権が顕著だったように、一部の選手らはCMやTV出演など慢心があったように思う。
気持ちを切り替えて望んで欲しいし、彼らを脅かすような新星の登場に期待したい。

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