2006年。最後を文句なしのパフォーマンスで締めたディープインパクト。天皇賞・春、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念のGI4勝で2年連続年度代表馬を当確とし、競走生活を終えた。
しかし、昨日行われたK-1では後味の悪さばかりが残る結末となった。
主戦場をPRIDEからK-1に移した桜庭和志は、PRIDEミドル級では日本人キラーのヴァンダレイ・シウバが君臨しており、苦杯を舐める日々が続いていた。また、未だヘビー級のベルトを手にしていないM・クロコップも今年から2年間UFCに移籍。昨年半ばまでDSEと蜜月関係にあったフジテレビが地上波放送から撤退したのを機に、選手の流動化に拍車がかかったようだ。
問題の秋山VS桜庭戦は、37歳の桜庭に対して、31歳と脂がのっているHERO'Sライトヘビー級王者の秋山成勲。結果は何となく見えていた部分はあったのだが...
話によれば数回足へのタックルを試みた桜庭はレフェリーに対し、秋山の体が「滑る」とアピールしていたらしい。しかし、バックブローからロープ際に追い詰められ転倒してからはパウンドの嵐。秋山サイドのセコンドらの声でレフェリーは試合をストップさせたようだが、収まらないのは桜庭だった。話をややこしくしているのはなぜか。実は秋山は柔道家時代に2度、同様の問題で注意を受けたことがある。
2003年9月のIJF世界選手権。それは初のゴールデンスコア方式を導入した大会だった。81kg級に登場した秋山(平成管財)だったが、2回戦のクラベリ(仏)、3回戦のダムディンスレン(モンゴル)、4回戦のウズナドゼ(トルコ)のいづれからも柔道着が滑るとの抗議を受けたのだ。その後胴着を変えて臨んだ準決勝のワナー(独、後に優勝)に敗れ3位決定戦に回ったものの、クラフチク(ポーランド)にも敗れて5位に終わる。また、その選考を兼ねた4月の全日本選手権でも、決勝の相手中村兼三(中村3兄弟の末弟)からも同様の抗議を受けている。
今回は試合直前に胴着を脱いでいるため、それらと事情は異なるがグレーなイメージはぬぐいきれない上、在日韓国人であるが故に、以来多くの抗議が寄せられているとも聞く。既に桜庭に往時の強さはないとしても、こういうことは当事者にしかわからないものだ。彼のコメントを待ちたいと思うが・・・
さて、久々に地元の話題。
熊本駅(春日校区)周辺の再開発で核となる駅ビルの設計を、あの世界的建築家安藤忠雄氏に依頼するとの県が発表した。筆者が画家の横尾忠則氏と並んで好きな人なのだが、これは九州新幹線の開通に向けて県が本腰を入れたということだろう。引き受けてくれるといいのだが・・・
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