未来のために

運命のブラジルVS日本戦のホイッスルまであと数時間と迫ってきた。
ご存知の通り、日本のグループリーグの自力突破は既に消え、得失点差の関係で、まずブラジルに2点差の勝利が最低条件となった。そう考えると、初戦のオーストラリア戦でアロイージに喫した3点目が、いかに大きくのしかかっているかが分かると思う。W杯5回優勝のブラジルに2点差をつけて勝つ・・・はっきり言って不可能だ。なぜならジーコは神ではない。残念ながら人間なのだ。
先制点を奪って10人で守り、1-0で逃げ切ることなら可能性がないわけではない。が、しかしワールドカップ9連勝中のブラジルが、易々と記録を途絶えさせてくれる理由はないだろう。仮に日本がダメだとして、その場合は是が非でもオーストラリアに予選2位で突破してもらわなければ困る。
それはなぜか。6つのサッカー連盟(UEFA,CAF,AFC,OFC,CONCACAF,CONMEBOL)のうち、現在アジア(AFC)に割り当てられている出場枠は4.5で、日本の他は、韓国、イラン、サウジアラビアだが、残る0.5枠をOFC所属のオーストラリアが得て本大会に出場している。ところが、最終予選後、オーストラリアは来季からAFCに加盟を表明した。今大会では既にイラン、サウジアラビアがグループリーグで敗退しており、アジア勢のうち韓国だけが自力突破の可能性を残している。
何が言いたいのかというと、アジア勢が健闘しなければ、出場枠が元の4に削られてしまう恐れがあるということだ。もしそうなれば次回2010年の予選は、さらに少ない椅子を争うことになりかねない。最終予選でオーストラリア、韓国と同組にでもなれば出場すら危ういのだ。
日本代表にはアジアのレベルは低いと思わせるような試合だけはして欲しくない。ヒデが今日の日記で大事なものは"誇り"と記していた。侍は自らの矜持のためには時に死さえも厭わない。そういった試合を期待したい。
他のスポーツに目を向けると、ゴルフの全米OPでウッズが自己ワーストでの予選落ちや横峯さくらの今季初勝利、テニスではナダルがクレー60連勝!で優勝し、来週にはテニスのウィンブルドンも始まる。ワールドカップも週末にはいよいよベスト16が出揃う。というわけで続きはまた次回。

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