プロとアマ

連続して書いたかと思うと、あっという間に1週間以上も空いてしまった・・・あーいかん!
今日は、大相撲九州場所の初日。年間6場所完全制覇を狙う朝青龍ははたかれるピンチはあったものの凌ぎ白星スタートとなった。また野球のアジアシリーズは決勝が行われ、千葉ロッテマリーンズが韓国のサムスンライオンズを5-3で降し初代チャンピオンとなった。
閑話休題。先週将棋の瀬川アマ(35)がプロへ編入したというニュースが話題となった。将棋といえば筆者も子供の頃よく遊びで指していた記憶があるが、将棋の世界でプロになるには奨励会に入門しなければならない(実は筆者もNHK朝の連ドラ「ふたりっ子」で初めて知ったのだが)が、'96年瀬川氏は26歳の3月までに四段に昇格するという年齢制限をクリアできずやむなく退会。サラリーマンに転身後は、アマチュアとして数々の退会で好成績を収めていた。
そんな彼に日本将棋連盟は春に特例を認める。あれから10年経った今年、プロへの編入試験の実施が決まる。何しろ'44年以来61年ぶりの特例だ。封建的な制度の中に、久しぶりに新風が吹き込まれたと言えよう。6人と1局づつ対戦し、3勝した時点でフリークラス四段への編入が決まる6番勝負だ。そして迎えた7月18日・・・初戦の佐藤三段に敗れる黒星スタート。そして、2局目を勝ったものの3局目も破れ黒星が先行してしまったものの、続く4局目で中江女流六段に勝ち王手。そして5局目高野五段を破り、最終局を待たずして3勝2敗で見事にプロへの転向を果たした。
12/12にプロ初戦の対局が控えている瀬川氏。プロとは言え、現在はピラミッドの最下層に位置するため、収入もサラリーマン時代よりも減ってしまうが、これは実力次第では上回ることも可能。近い将来タイトル戦に出る頃にはもうそんなことは気にならないだろう。今回、救済措置を取った連盟ももちろん素晴らしいが、彼のようにあきらめずにチャレンジすること、その熱意が回りを動かし、世論を後押しする。それが一番大事ではないだろうか?

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