F1グランプリ第18戦。伝統の鈴鹿GPは、McLaren-MercedesのK.ライコネンが初優勝を飾った。
いつもとは程遠い決勝グリッド17番手からのスタート。というのも前日の予選での路面はWetで、タイヤの選択ミスにより、タイムが伸びなかったのだ。その結果、日本チーム勢が初めてフロントロウを独占という快挙が起きた。ポールポジションはTOYOTAのR.シューマッハー、そしてHONDAのJ.バトンが続く。日本の佐藤琢磨も3列目の5番手という絶好の位置だった。
しかし、やはり鈴鹿には魔物がいた。波乱はスタート直後の1コーナー。スタートでもたついた琢磨が、バリチェロと接触しコースアウト。2台ともレースには復帰したものの、最終コーナーではモントーヤがクラッシュ。このアクシデントにより黄旗が振られ、2週目からペースカーが入る事態に。これによりトップを走っていたTOYOTAのアドバンテージは消え、レースは仕切りなおしとなった。そこからルノー勢の怒涛の追撃が始まる。
'03年にF1史上最年少PP(ポールポジション)獲得、さらに同年、史上最年少優勝、そして今年前戦のブラジルGPで史上最年少世界チャンピオンとなった、F.アロンソがトップを猛追する。ピットストップで上位陣がめまぐるしく入れ替わる中、最後はルノーのG.フィジケラと、メルセデスのライコネンの一騎打ちとなった。そしてドラマはファイナルラップに待っていた。メインストレートで、フィジケラのテールについたライコネンが、1コーナーでフィジケラをオーバーテイク。これが今季最多の7勝目だった。
結果、コンストラクターズポイントで2pts差だったルノーが、メルセデスを2pts抜きトップに躍り出た。残念ながらフロントロウの2台はそれぞれ8位と5位。自国開催での表彰台はならなかった。今や世界第二位の自動車メーカーであるトヨタがどうしても欲しいタイトルだったが持ち越し。そして佐藤。グリッドの優位を生かせなかったばかりか、結果自チームの足を引っ張る形となってしまったが、最終戦の上海で行われる中国GP。来季に繋がる走りを見せて欲しいものだ...
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