メディアと球界

プレイオフ第4戦。昨日奇跡の逆転勝利で首の皮1枚繋がったダイエーが今日もロッテを逆転で降し、2勝2敗のタイ。決着は最終戦にもつれこんだ。
昨年の今頃は、ライブドアが近鉄を買収?という話を発端に、球界再編が話題をさらった。結局、既知の通り近鉄はオリックスに吸収(合併?)され、ダイエーホークスをソフトバンクが買収。穴の開いたパリーグの1枠を巡るライブドアと楽天の2社の争いは、楽天に軍配が上がった。
そして今年初頭、前にも触れたライブドアによるニッポン放送のM&A攻勢は、ホワイトナイトのSBIの介入により、両者痛み分けの結果となった。9月の総選挙の際には、広島6区で亀井氏と戦ったホリエモンが、広島カープを狙っているとも報道された。
そして、村上ファンドによる阪神電鉄株の大量取得劇。そして更にその間隙を突いた形の楽天が、TBSの筆頭株主に躍り出るというニュース。両者に共通するのは、共に中核に球団株を保有しているということだ。前者は今年度セリーグ優勝の阪神タイガース。そして後者は3位の横浜ベイスターズだ。先の騒動からニッポン放送をグループ傘下に収めたフジTVも、やはりヤクルトスワローズの株を保有していた。
今回の楽天の手口だが、ホリエモンのやり方となんら変わることはない。はっきり言えば2番煎じ。提携と装ってはいるものの魂胆は見え見えだ。村上ファンドは阪神電鉄株の1/3以上を取得しているため、拒否権を行使できるが、楽天が保持しているのは15%強で、拒否権にはあと17%、子会社化するには単純計算であと36%の株式取得が必要となり、既に敵対的買収の防衛策をちらつかせているTBSに対しては、その線は不可能だろう。
先週は、楽天が東北楽天ゴールデンイーグルスという球団を持っているため、野球協約違反の疑いも発覚し、横浜BSをUSENに売れという話まで持ち上がった。現在、在京キー局のナンバー3に甘んじているTBS。TV朝日、TV東京が背後に迫っているが、この窮地をどう切り抜けるのか?ライブドアがフジとの提携を引き出したように、一転して提携という可能性も考えられなくもないが・・・
何より、プレイオフより今回の買収劇の方が面白く感じるのはなぜだろう...

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