皆様は2ちゃんねる(2ch.net)をご覧になったことはあるだろうか?
筆者も毎日1度は覗くのが日課になっている、日本有数の巨大掲示板(BBS)群だ。1日のアクセス数100万PV(ページビュー)をほこり、数々の事件の遠因、および社会現象を巻き起こしたのは記憶に新しい。そして、今また2ch上で生まれたキャラクターが大きな騒動をもたらしつつある...「モナー」である。
彼らは、記号で描かれたキャラクターで、これまで多くの場面に登場し、今夏映画化された「電車男」の原作本にももちろん登場する。AA(アスキーアート)と呼ばれるそれは、最初は単なるお遊びだったのだが、今や芸術の域に達しているものも少なくなく、掲示板を見たことのある方なら一度は目にしたこともあるだろう。そんな折、先般avexが「のまネコ」というキャラクターを展開しようとして、一頓挫した。SMAP×SMAPでONAIRされて話題となった「O-ZONE~恋のマイアヒ~」のPV(プロモーションビデオ)で使用されるに至って、2chのユーザから予想外の反発が起きたのだ。なぜなら、そのキャラクターがどう見ても先述の”モナー”に類似しているからだ。
かつて、「ギコ猫」を玩具メーカーのタカラが商標出願を行おうとして、結果的に訴えを却下した。ところが今回のavexはこともあろうに、子会社(有限会社Zen)まで設立して商標出願している。未だ一向に取り下げる気配のないavex側に業を煮やしたのか、それを受け、今度は2ch管理人側から「のまタコ」の商標登録に関する公開質問状がavex側に提出された。これまたどこからどう見ても浜崎あゆみのロゴに類似している。
筆者は、avex側の対応(反論?)を楽しみにしていたのだが、回答期限を前に、本日avex側から商標出願を取り下げるとの発表があった。
コメントはまあ当たり障りのない文章で、故意ではないとのニュアンスに溢れている。本来、所属ミュージシャンの著作権保護に最も注意を払うべきはずの会社が、陳腐な言い訳で事を収めようとするのはいかがなものだろうか?
今回の結果は個人的には妥当だと思うが、ブロガーの皆様、ネット上のキャラクターの模倣にはくれぐれもご注意を...
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