ちょっと古い話になるが、今月に入り、iTMSがいよいよ日本に上陸(ネット上で上陸という言い方もおかしいが)した。
タイトルの白船と言うのは、iPodシリーズのカラーをもじってつけたものだ。iTMS(iTunes Music Store)はその名の通り、iTunesを介してiPodシリーズ用に音楽をダウンロード購入できるサイトのことである。これにより何がどう変わったかというと、国内のレーベルが運営しているその手のサイトが軒並み値段を引き下げ、転送制限を緩和した。つまり価格競争に突入したということだ。
配信数だけで見れば圧倒的にiTMSだが、多くの日本の大手レーベルは既に独自のサイトを立ち上げているため、自社の楽曲の配信を拒んでいる状況である。しかし、ハード(携帯音楽プレイヤー)の分母数で約4割近くのシェアを持つ同シリーズのユーザーを軽視することはできないだろう。筆者もiPodではないが1つ所有しており、非常に重宝している。以前、SONYが運営しているMoraで数曲ダウンロード購入してみたが、iTunesと同じようにSonicStageというソフトの導入を強制される。これもユーザー囲い込みの戦略だとすれば痛し痒しの感が否めない。なぜなら同社が配信している楽曲以外には全く不要なものだからだ。
しばらくはこの状態が続くのだろうが、今後の動向を見守っていきたい。
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