今日の参議院本会議は大方の予想通り、郵政民営化法案を否決した。
否決されれば衆議院を解散するとの小泉総理のブラフのトーンは前日まで衰えなかったが、結果は賛成108、反対125、欠席・棄権8の大差となった。この結果を受け、総理はできれば抜きたくなかった宝刀を抜かざるをえなくなった。かねてから公言していた通り、即日衆議院の解散を決定したのだ。
同日夕、日本国憲法第7条の3(69条よりこちらで解釈されることが多いようだ)により、臨時閣議にて全閣僚が解散詔書に署名し(署名を拒否した島村農相らは罷免)、決定された。そもそもここまでの賭けに打って出ることになったのは、先の衆議院では僅か5票差での可決だったため、衆議院での再決議で3分の2以上の賛成(59条:衆議院の優越)を得ることは困難だと判断したからだ。
今回、一部反対派の議員が、「小泉総理は覇道、我々はあくまでも王道を往く」とコメントしていた。筆者は世界史、中でも中国史が好きなのだが、例えて言うならば、曹操と劉備、もしくは項羽と劉邦とでも言えるだろうか。史実では曹操(正確には曹氏を滅ぼした司馬氏が晋を興した)、劉邦が勝者となったが、今月末公示予定の第44回衆議院選挙、真の勝者を決める戦いになりそうだ。
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