国内プロ野球では、長かったセ・パ交流戦が終わり、千葉ロッテマリーンズが勝率1位で首位。冠スポンサーである日本生命から賞金5000万を獲得した。史上初の試みではあったが、まずまずの盛況に終わったのではなかろうか?今後の反動が心配だが...
さて、アメリカMLBに目を向けると、S・マリナーズのイチローがメジャー通算1000本安打を達成。さらには昨日16日にはもう一人の日本人の快挙が達成された。その男の名は野茂英雄。現在の日本人大リーガーを語る上で、彼抜きでは語れないだろう。
実は筆者は子供の頃、一時期近鉄ファンだったことがある。特に好きだったのが阿波野秀幸で、彼に影響を受けて右投げだったのを左投げにしたほどだ。そんな彼の全盛期と入れ違うようにして入団したのが社会人野球の新日鉄堺のエースだった野茂である。当時11球団がドラフト1位指名という期待の高さに違わず、初年度からエンジン全開。投球モーションの際、打者に背中を見せるほど上体を反らせるトルネード投法から生み出されるフォークを武器に、4年連続最多勝も、森率いる西武の黄金時代に阻まれリーグ優勝は経験していない。
それが理由なのかは分からないが95年に単身渡米し、L・ドジャースに入団する。そして翌年のC・ロッキーズ戦。日本人初となるノーヒットノーランを達成。その後移ったD・タイガースでは日本人初の開幕投手を勝利で飾り、さらに2001年にもB・レッドソックスでもノーヒットノーランを達成し、なんと両リーグ(アメリカンリーグ、ナショナルリーグ)での記録達成となった。以来、怪我や故障による不調にも泣かされ不本意なシーズンを送っていたが、遂にT・デビルレイズで米通算122勝目を挙げ、89年のプロ入り後16年目のシーズンにして、日米通算200勝の偉業となった...
今の日本人選手たちの道を作ったのは紛れも無く彼の功績である。
それは2002年、ドジャースでチームメイトとなった元ヤクルト石井一久の言葉に集約されている。
「野茂さんは凄い、野茂さんがいたから僕らが今あるんだ」
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