マックの逆襲

2006年6月5日月曜日

社会一般

t f B! P L
「マク~ドナ~ル~ド~」から「I'm lovin' it.」へ。読者の方々も一度は食べたことがあると思う。ハンバーガーの草分けでもある日本マクドナルドのCMの1コマである。
個人的には非常に分かりにくいと思うがいかがだろうか?(そもそも主ターゲットとなる家族連れやバカップルにこの意味が通じているのだろうか・・・)著名なカリスマ創業者でもある藤田田氏のもと、急成長したマクドナルドHDも、直接のライバルとなるモスバーガー、ロッテリア、フレッシュネスバーガー等のファストフード業界の他、吉野家(牛丼)、スターバックス(カフェ)などにおされ、また一時は100円バーガー等の強烈な値下げ競争で体力を失うなど、今や外食産業はかなり厳しい状況にある。
そんな状況であるにも関わらず、最近かなりドラスティックな改革を同社は打ち出した。それは労働組合の結成と、定年制廃止の2点である。
前者はこれまで店舗の労働条件を見ると、特に店長クラスの社員においてはかなり劣悪だったと言わざるを得ない。コンビニやファミレスもそうであるように、年中無休が当然の謳い文句のため、休みは取れず、さらに数字(ノルマ)との戦いに追われサービス残業は当たり前。辞めていく社員もかなり多かったと聞く。
労働組合ができるということは、従業員の代表(弁)者ができることを意味するが、もちろんファストフード大手では初となる快挙である。これにより労組が経営側との折衝を代行することで、これまで反映されにくかった現場の声が届き易くなるだろう。従業員の労働意欲を喚起し、結果として会社への貢献が増せば業績にも繋がるはずであるのだが...
更に同社は先日、60歳定年制度を廃止すると発表した。
日本でも最近は年功序列から成果(能力)主義へのシフトが進み、各社が定年を引き下げていた中で施行された、4月に一定の範囲内での60歳以上の雇用(または再雇用)を義務付けた改正高齢者雇用安定法の影響もあるだろう。同社の採用は今後のモデルケースとして他社の注目を浴びており、これからの推移が気になるところだ...

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