記録に残る男

ここ連日話題に上らない日がないマリナーズのイチロー。
今まさに80年ぶりの記録更新の偉業がかかっているからだ。G・シスラーの持つシーズン年間最多安打257本まで本日時点であと3本と迫っている。日本とアメリカは時差の関係で、朝には大抵試合が終わっている。そのため朝からリプレイを見ることができるのだが、いよいよカウントダウン・・・5試合を残しているためほぼ間違いないと思うが、改めて思うのは彼の環境への適応性だ。日本より多くの試合をこなすMLBでは当然、相手も研究してくる。にも関わらずコンスタントに3割5分前後のアベレージを残せるのは天性の資質といってもいいだろう。
オリックスが消滅した今、彼は日本球界にどんな感想を持っているのだろうか。おそらく日本でプレーしたいとは思わないだろう。日本では狭すぎるのだ。佐々木が横浜に復帰した今年、マリナーズはお世辞にも強くはない(現に最下位)。それでもレベルの高い中で自分の実力をいかんなく発揮できるのはアメリカではそれが可能だから。記録のかかった日本人に対しても、よほどのことがない限り勝負を逃げない。それがMLBなのだ。
野球の華であるホームランと違い、ヒットはそれほど記憶には残らない。しかし彼はそれを積み上げることで人々の記憶に残っていくのだ...

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