これを書かないわけにはいかないだろう。先週アメリカ、マサチューセッツ州バージニア工科大学で起きた銃乱射事件。
その後の調べ(というより彼自身が犯行声明をNBCに送ったの)で、犯人は韓国人のチョ・スンヒであることが判明した。詳細なプロファイリングは本家のFBIに任せるが、ごく普通に銃を買い、そして早朝7時過ぎに第一の犯行。その後前述の声明ビデオを近所の郵便局に投函し、再び構内へ。合計30人余りを殺し、自らも自殺。学校で起きた事件は元より、死傷者の数ではこれまでの銃撃事件を超える惨事となってしまった。
多民族国家のアメリカだが、銃社会ではないアジア系の人間がこのような事件を引き起こしたことに筆者は違和感を感じた。邦人も含め、これまでは被害者のケースがほとんどだったから。自由と平等の国アメリカで移民の子として生まれた彼は、おそらく常々差別や格差を感じていたのだろう。そして銃を手にした時、それが容易に覆るということも...
そして翌17日には、日本でも長崎市長選挙の候補者で現職の伊藤一長氏が、選挙運動中に銃撃され命を落とす事件が。さらに一晩明けて東京町田市。暴力団員とおぼしき男が立てこもり、警視庁のSITが強行突入したものの、犯人は拳銃で頭を撃ち重体。銃社会かと見紛うばかりのニュースが並んだ。
特に長崎の場合、候補者が凶弾に斃れるという非常事態。市長の女婿と市職員が急遽立候補し、実質3日間での選挙戦を制したのは後者の田上富久氏だった。2人の得票差は僅か1000票余りで、期日前投票分、故伊藤前市長への投票分を含めた無効票は約7%だったと聞くが、これに関しては長崎市民は名より実を取ったと思うし、ベストな選択だったろう。
それにしても情けないのは事件を受けた直後の安倍首相のコメント。藩基文国連事務総長の追悼文と比べれば天と地ほどの差があった。あれくらいの事がすらっと言えなければ、やはり国際舞台では通用しないと思う。
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