亀の歩み

先日行われた亀田のWBA世界L・フライ級タイトルマッチは、8月の疑惑の判定勝利から約4ヶ月を経た亀田が、全ラウンドを通して終始足を使ったアウトボクシングから的確に有効打を放ち、見事にストレート(3-0)の判定勝ちを収め初防衛を果たした。
当時、亀田の判定勝利を批判したのは筆者以外にも数多くいたが、今回の変わりようは見事だった。
それにしても計量のリミット(約48.9kg)から6kg近く体重を戻したランダエタは、足が重く、序盤から亀田の動きについて行けない。あわやダウンかというところでは踏みとどまったものの、中盤まで見たところで既に亀田の優勢は変わらないだろうと思っていた。
それはそれでいい。組し易い相手を狙っていくのはジムの方針として至極当然なので否定はしない。だがこれでいいのか?昨今のボクシングの過度の演出は明らかにショー化している。前回の対戦以降、スポンサーも数社降りたと言われているが、相変わらず彼は例の態度を崩していない。
次なる目標はWBCと豪語しているが、追う側から追われる側へ。本当に真価が問われるのはこれからだろう...

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