王子製紙が北越製紙に仕掛けたTOBは不成功に終わりそうだ。
8/7の第三者割当増資(5000万株)で北越の筆頭株主となった総合商社大手の三菱商事、王子に次ぐ業界2位の日本製紙らが参戦し、1強に"待った"をかけた。TOBの終了期限は9/4。残り一週間で打てる手は限られている。今週に入り北越株が下がってきているのが追い風となり、王子が買取価格を上げれば一層売りに拍車がかかることが予測されるが、目標とする50%超の取得は非常に厳しいと言えるだろう。
また先日は紳士服業界2位のAOKIHDが、九州を地盤とするフタタに対し経営統合を持ちかけた。しかし筆頭株主のコナカが黙って見過ごすはずもなく、こちらはTOBに移行することなくコナカの勝利に終わった。業界4位のコナカは、今年の年末を目処に株式交換でフタタを完全子会社化し、同3位のはるやま追撃体制に入る。一方敗れたAOKIはその間に行っていた自己株式取得を完了、青山、AOKI、はるやま、コナカの4強の戦国時代に突入する。
話変わって...太陽からの平均距離約59.1億km、直径2320km、公転周期約248年197日と言えば、先週話題となった冥王星の格下げ論議。
24日にチェコスロバキアのプラハで行われたIAU(国際天文学連合)の総会で惑星の定義案を議論した結果、'30年にアメリカのC・トンボー氏が発見した第9惑星の冥王星を惑星から外す決議を採択した。これにより「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」として長年親しまれてきた惑星が1つ消えることになる。
当初はこれまで発見されていたセレス、カロン、2003UB313を加えた12に増やす案もあったが、結果的に月や木星、土星の衛星よりも小さく、極端な楕円軌道など性質が他の惑星と比較して大きく異なる事から今回の決定となった。これにより今後冥王星は矮惑星(Dwarf Planet)と呼ばれることになる。
この「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」。筆者は常々どっかで聴いたことがあると思っていたが、実はこのフレーズ、子供の頃に見ていた合体ロボットアニメ「百獣王ゴライオン」の歌詞の中に含まれていた。他にも「宇宙戦艦ヤマト」など"宇宙の果て"の設定で冥王星はこれまで多く登場しているようだが、何だか寂しく感じるなぁ...
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