凱旋門賞

10月3日。フランスでヨーロッパ競馬の祭典「凱旋門賞」が行われる。
1999年に重馬場のロンシャン競馬場で、日本から参戦した1頭の鹿毛馬がヨーロッパ最強3歳馬Montjeuを相手に接戦を繰り広げていた。その名はエルコンドルパサー。当時、BSで生中継されたが、私の絶叫空しく結果は僅差の2着。あれから5年。その彼の姿はもうこの世にはない...
そして今年、日本のホースマンの期待を一身に背負った1頭の鹿毛馬がまたフランスに旅立とうとしていた。03年ジャパンカップと04年宝塚記念を勝ったタップダンスシチーである。
晩成ながら徐々に力をつけた同馬は昨年秋についに本格化した。逃げてよし、追ってよしのタイプでこれなら狙える!と関係者の英断のもといよいよ渡仏の矢先。何と、フランスへの飛行機が欠航!自然の外気がある国内での移動とは違い、狭いカーゴの中に数時間閉じ込められた場合、輸送なれしていない馬は発汗し、馬体が減ってしまう。そうなると直前輸送のケースでは実力を発揮できる体調に戻すのは難しいと言われている。
かつてのエルコンドルパサーの場合は半年も前から現地入りする念の入れようで本番もいい結果に繋がったが、以前、ドバイWCを目指したゴールドアリュールが同じような理由で断念した経緯がある。
競走馬のピークはそう長く続くものではない。かえすがえすも残念でならない。

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