去るお盆のシーズン前、北海道内を揺るがす大事件が発生していた。
「白い恋人」で有名な石屋製菓が賞味期限を偽装したとして告発されたのだ。ミートホープ事件がようやく一応の終息を見せ始めた矢先の出来事だった...
北海道土産の代名詞として名高いそれは、九州在住の筆者ですら一度ならず食しているほど。同社は現在J2首位のコンサドーレ札幌の冠スポンサーであり、このまま行けば念願のJ1昇格も視界に入っていただけに、関係者の苦悩ぶりが伺える。どんなに成績が良くても活動資金が尽きればJ1の舞台には立てないからだ。
折りしも石水社長は、その直前JALの機内誌「Agora」に"努力と忍耐"と題したコラムを寄稿していたが、後に「白い恋人」以外の製品も偽装の疑いがあるとされ、全ての商品の販売停止となったが、数年前の不二家の事件を思い出した。
生鮮食品の一部については、トレーサビリティの向上を目的としたがコードが導入されているが、加工品については業者の一存で決まってしまう。製造業は需要と供給の見極めが難しく、特に食料品には期限があり在庫も売れなければ廃棄の道を辿るしかない。誘惑にかられたのは一度や二度ではなかっただろうが、過去の事件を反面教師とできなかったのか・・・
そして今日のニュース。
ライブドアHDがグループの中核である弥生を売却した。平松現社長の出身母体である同社は会計ソフトとして名高く、MBKパートナーズへの売却額も710億とかなりの額である。
今更ながらNHKの「ハゲタカ」に嵌っている筆者だが、まさに現実を地で行っており、IT業界の端くれに身を置くものとして、ライブドアのターンアラウンド(再建)をこれからも注目していきたい。
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