ロードカナロアの仔と預託厩舎

今日のGJのエントリが面白かったので、
注目してみた。
何かというと安田厩舎と角居厩舎の比較。
一口玄人なら当然知っているであろう両者の違い。
安田厩舎は短距離志向
(というか短距離馬になり易い)
か否かという話だ。


ロードTOの預託馬を調べてみたが、
ほぼ如実にデータに表れている。
例外がロードヴィオレットとロードクロムウェルだが、
10走以上している馬はほぼ短距離戦を使われている。
  • レディルージュ(牝、父ブライアンズタイム) 29戦5勝(うち4勝はダ1,000m~芝1,200m)
  • ロードフォーミュラ(牡、父タバスコキャット) 22戦1勝(うち1勝はダ1,400m)
  • アンビータブル(牝、父ブライアンズタイム) 17戦2勝(うち2勝はダ1,200m)
  • アウトシャイン(牝、父ネオユニヴァース) 16戦1勝(うち1勝は芝1,500m)
  • ロードストーム(牡、父マンハッタンカフェ) 15戦1勝(うち1勝は芝1,400m)
  • ロードコネクト(牡、父カリズマティック) 14戦3勝(うち3勝は笠松1,400m)
  • ロードエルドール(牡、父スペシャルウィーク) 5戦1勝(うち1勝はダ1,700m)
  • ロードヴィオレット(牡、父スペシャルウィーク) 3戦2勝(うち2勝は芝1,800m)
  • ロードクロムウェル(牡、父High Chaparral) 2戦1勝(うち1勝は芝2,000m)
  • ロードエスクード(牡、父Swain) 9戦0勝
  • ヴィーヴル(牝、父ディープインパクト) 2戦0勝
  • ザンスカール(牝、父エンパイアメーカー) 0戦0勝
  • ロードブラームス(牡、父ハービンジャー)
一方、角居厩舎は、
ロードグレイスのデビュー戦で
短距離戦(ダ1,400m)を使っているのは意外だが、
後は少なくともマイル(1,600m)以上を使われている。
  • キャトルフィーユ(牝、父ディープインパクト) 25戦4勝(G3クイーンS勝ち)
  • ロードジェネラル(牡、父ネオユニヴァース) 20戦3勝(うち3勝は園田1,400m)
  • ロードプライド(牡、父マンハッタンカフェ) 14戦2勝(うち2勝は大井1,600m)
  • ロードエスティーム(牡、父ロックオブジブラルタル) 3戦0勝
  • ロードグレイス(牡、父Distorted Humor) 1戦0勝(ダ1,400m)
  • ロードアルバータ(牡、父ディープインパクト)
両者のサンプル数が倍以上違うので、
一概には言えないが、
やはりセオリー通り、
短距離傾向(父がスプリンター、
かつ母の父がスプリンター、または母の勝鞍が短距離戦)の馬は、
安田厩舎でもいいが、
そうでない馬は避けるのが無難と言えるだろう。

ちなみにオレが出資したザンスカールは、
父エンパイアメーカーが、
晩成型でG1ベルモントS(ダ2,400m)等の勝ち馬で、
母シンメイフジが、
安田厩舎でJpn2関東オークス(ダ2,100m)とG3新潟2歳S(芝1,600m)の勝ち馬。
なので、どちらかというと短距離傾向ではない。
にも関わらず、
安田厩舎に入ったのは、
母の初仔だったから。
つまり失敗だということだ。

今年、両厩舎の預託馬は、
ウッドランドドリーム'15(牡、父ロードカナロア)と、
キャサリンオブアラゴン'15(牡、父ディープインパクト)。
後者はともかく、
前者はどう判断すればよいだろうか。
ちなみに角居師にも
カナロアの仔(シナノネージュ'15)が入るようだ。

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