HONDAとTOYOTA

いよいよ目前に迫ったF1グランプリ第15戦。1977年以来、30年ぶりに富士スピードウェイ(FSW)で開催される。
30年前というと少なくとも筆者は生まれていたが、物心つく以前なので全く覚えていない。しかしここに至るまでの歴史において暗い部分があるのは意外と知られていない・・・
前年に引き続き行われた1977年のF1日本選手権。この年のレースでJ・ヴィルヌーヴのマシンがクラッシュし観客に激突。死者2名を出す惨事に見舞われた。もちろん立ち入り禁止区域へ侵入していた観客にも非はあるのだが。
この日を境に日本はF1の表舞台から姿を消し、10年後の1987年興行を行うことになったのがお馴染みの鈴鹿サーキットであり、以後20年間は鈴鹿での開催となった。この間不世出の天才アイルトン・セナ、ミヒャエル・シューマッハ、そして日本からもパイオニア中嶋悟を始めとする、数多くの日本人ドライバーが参戦し、フジTVのプロモーションにも乗って一連のF1ブームを巻き起こしたのは既知の通りである。
しかし、今や日本のNo1企業として君臨するTOYOTAは手を拱いていたわけではなかった。'00年にFSWを買収し施設を改修、来るべき時のために着々と手を打っていたのだ。熱意が実りFOAとの合意で'07、'08の2年間はFSWでの開催となるが、HONDA陣営も黙ってはおらず、現段階では'09年以降は2場での交互開催と言われている。
先日も、F1チームのマクラーレン・メルツェデスがフェラーリチームへのスパイ疑惑で、FIA(国際自動車連盟)から罰金1億ドル(約115億円)と、今シーズンのコンストラクターズポイント剥奪を科された(、ドライバーズチャンピオンを争うL・ハミルトンとF・アロンソのポイントは剥奪されないため、2人の争いは引き続き続く)が、モータースポーツの運営は巨額であることを改めて実感させられる。
明日、予選がスタートするが、鈴木亜久里&佐藤琢磨の日本チームには頑張ってポイントゲットして欲しいところ。新コースでもあり、筆者も久しぶりにTV観戦してみようと思う。
P.S
九州の日田市にあるオートポリスでの国際レース開催は無理だろうな~

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