退場のあるべき姿

ワールドカップは延長PKの末イタリアが4回目の優勝。これはブラジルの5回に次いで歴代単独2位の記録だが、世界中の関心は専ら別のところにある。
今、世界で最も有名なマルコと言えば「母をたずねて三千里」のマルコ...ではなくて、伊セリエAインテルのDFマルコ・マテラッツィである。ベルリンでの決勝戦で、フランス代表MFジダンが延長後半5分にレッドカードで一発退場となった舞台を演出したイタリア代表DFマテラッツィ。一昨日はジダン、昨日はマテラッツィが各々地元のインタビューに答え、それぞれ大筋で認めたものの、後は自己弁護に終始していた。
リアルタイムで試合を見ていた方々は、試合前のコイントスの後に、両チームのキャプテンとイレブン数人、レフェリーらが集まって「SAY NO TO RACISM」という看板の前で写真撮影を行っていたのを覚えているだろうか?(ちなみに'02年の日韓W杯の時にはなかった)これこそが反人種差別の宣言である。にも関わらずそれは起きたのだ。
かつて、'04年英プレミアリーグアーセナルのFWアンリに対し、スペイン代表監督アラゴネスが言った蔑視用語に始まり、昨年末にはセリエAラツィオのFWディ・カーニオが、ファシスト式の敬礼をしたとして出場停止と罰金となった問題などを含め、大きな反響をよんでいる今回の件以外にも、ヨーロッパでは差別的行為が日常的に行われていると聞く。
FIFAのブラッター会長は、20日に開かれる規律委員会で両者からの聴聞を行って結論を出すとの見解を示しているが、もし大会MVPの剥奪となればこれまた前代未聞となりそうだ。もちろん筆者はどんな理由があるにせよ暴力は許されないと思っているし、ジダンがこのまま自分の行為を謝罪しない態度をとるのであれば、けじめとして自ら賞を返上すべきだと思っている。皆様はどのようにお考えだろうか?
トップアスリートのみならず、第一線で活躍していればいるほど、身を引く時期の判断は難しい。それまでどんな功績・実績を積み上げても、晩節を汚しては後世に名は残せない。まさに、ここに誤った引き際を具現化している2名がいる。
日銀福井総裁と、日本サッカー協会川淵キャプテン。前者は以前取り上げた問題をのらりくらりと交わし、未だに辞任していないうえ、本日の金融政策決定会合で約5年4ヶ月ぶりにゼロ金利解除に踏み切る見込み。
また後者は、日本のW杯グループリーグ敗退(1分2敗の勝ち点1)の責任を取らず自ら続投を表明。打診していた次期監督候補にはさんざん断られた挙句、Jリーグの千葉で指揮を執る任期中のオシム監督を言わば"横取り"し、しかも正式決定の発表前にPRESSに漏らす大失態。一般企業のトップなら間違いなく辞任のケースだろう。
ジダンはあの頭突きでレフェリーに退場を宣告され、現役最後のピッチを去った。
そして7/3には日本代表の中田英寿も現役引退を表明した。
2人とも最後を飾れなかったという共通点はあるが、その終わり方はある意味潔い。

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