リンゴ狂想曲

まずは先日報道された、ソフトバンクがiPod携帯をリリースすると言うニュースから。
英Vodafone社の日本法人を買収し、一気に携帯市場の一角に躍り出たソフトバンクの隠し玉は、未だ共同開発中とのことで憶測の域を出ない情報とは言うものの、既存キャリア2社にとっては看過できない情報だっただろう。
しかしてその米Apple Computerと言えば、先日、英Apple Corps.との間で争われたリンゴの肖像権を巡る裁判において勝利し、今後もiTMS(iTunesMusicStore)でリンゴのロゴを継続使用する権利を得、更には、携帯電話からiTMSにアクセスして楽曲を購入する手法について、米特許商標庁に特許出願するなど、着々と携帯電話市場への参入の布石を打ってきている。
筆者が思うに、シリコンプレイヤー市場で圧倒的なシェアを持つiPodと、携帯電話の間でシームレスに楽曲を持ち運びできるというのは、双方のユーザーにとってかなりのメリットになると思われるし、ユーザーを誘導するための好餌となるのは間違いない。ソフトバンクの孫氏は、今回の買収について「時間を買った」と語っていたが、MNPが実施されれば、3キャリアによる顧客の争奪戦が始まるのは必至。既にPanasonicやSHARPなどのメーカーが端末を供給するとのことだが、まずは最初のフラッグシップモデルが重要と言えるだろう...
そしてもう1つ。
阪神電気鉄道(株)の筆頭株主となった村上ファンド(MACアセットマネジメント)が日本での投資顧問業を廃業し、拠点を新たにシンガポールに設立したMACアセットマネジメントPte Ltd.に移すと発表した。
先だっても取締役の役員構成(取締役の過半数を要求)を巡り阪神電鉄側と舌戦を繰り広げていた中でのこの一手。阪神電鉄もホワイトナイトの阪急HDもこれには驚いたに違いない。
ついにグリーンメイラーの姿を現した村上ファンド。昨年勃発した楽天VS東京放送の経営統合バトルでは、第3の勢力として両社を牽制し、その裏では保有分のほとんどを売り抜けていたが、5/10に関東財務局に提出された大量保有報告書によれば、またしてもTBS株を5.65%保有しているなど水面下の動きは相変わらず活発である。
6/29に予定されている阪神電鉄の株主総会だが、もしこのまま村上ファンドが51%まで買い増しすれば、阪神電鉄は有無を言わさず村上ファンドの子会社となってしまう。今回、外資系ファンドへの転身という奇策に出たのは、まさに阪急とのTOB合戦を見越した村上氏の本領発揮というところか。

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