名伯楽あり

昨日で全国高校サッカー選手権も終わり、冬のスポーツイベントもようやく一段落した。
とは言え、その内容は非常に濃いものだったと思う。まずは高校ラグビーの決勝。初優勝を狙う神奈川の桐蔭学園と、5年ぶりの優勝を狙う伏見工だった。茨城の茗渓学園を破り、さらには啓光学園の4連覇を阻んだ大工大高をも破って勢いに乗る前者だったが、やはり名門の壁に阻まれて初優勝はならなかった。
そして、昨年と同じ顔合わせとなった大学選手権。今年の早稲田大と関東学院大の一戦は、前半から早稲田が終始優位のまま優勝し2連覇し13度目の優勝に輝いた。これで早稲田はカレッジ王者として2年連続ラグビー日本選手権の挑戦が確定。そして次はマイクロソフト杯、日本選手権へと続く。圧倒的な市民権を得ているサッカーに比べれば地味な感は否めないが、高校の頃同級生が活躍していたせいもあり筆者は大好きである。松任谷由実の名曲「noside」にもなっているこの男臭い世界を一度味わってみて欲しい。(今では女子サッカーはあっても、さすがに女子ラグビーはこの先もありえないと思う)
最後を締めくくるのは高校サッカー。筆者はサッカー部だったので、用事がない限りは必ず見ている。こちらは、2連覇を狙った鹿実が、野洲に敗れ惜しくも準優勝。ラグビーとは逆の結果である。極論すればリーガ・エスパニョーラとプレミアシップのチームと戦いといえばいいのか。もちろん前者が野洲で、後者が鹿実なのは言うまでもない。先日の箱根駅伝では、亜細亜大を初優勝に導いた元ニコニコ堂の岡田監督が取り上げられたが、野洲の山本監督も名伯楽といっていいだろう。県予選から9試合連続無失点を続ける相手に一歩も引かず先制、そして延長後半には逆転といずれも美しいゴールだった。これから日本のサッカーは少しシーズンオフを迎えるが、シーズン開始とともにW杯が幕を開ける。急いで待つことにしよう。
話変わって、北信越を襲っている豪雪。雪で死者が70人以上というのは凄い。筆者のいる九州では毎年台風に見舞われるが、かつて中国では水を制するものは国を制するとまで言われていたが、治水事業は堤防やダムを造るだけではない。個人的には開発によって木がなくなり保水能力が落ちている山をいかにして復活させるかだと思う。国土の7割は山なのだから。

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