livedoorショック

平成版象牙の塔である六本木ヒルズ森タワー。その38階に彼のオフィスはある。
たった一日で日経平均16000円を割り込み、耐震偽造問題よりも遥かに市場に大きな影響を与えることとなった今回の事件。勝ち組の象徴とも謳われていた、ライブドア代表取締役CEOの堀江氏は、かつてのオジャマモンのように「まさに晴天の霹靂」とでも言ったのだろうか...ここ数年だけをとっても、一昨年は球団買収を目論んだが楽天に敗れ、昨年もまたニッポン放送株買収を通じてフジテレビを間接的に手に入れようとして失敗。秋には衆院選に出馬し善戦はしたものの、大御所亀井静香に敗れた。
傍目には負け続けているように見えるが、結果的に見れば彼はほとんど損はしていない。むしろ自らを広告塔として露出させることにより、会社の知名度を上げM&Aを優位に進めようとする戦略は、昨日まではスムーズにいっていた。しかし、昨晩の東京地検の強制捜査によって今まさに危機に瀕している。
楽天やソフトバンクもそうだが、彼らの収益の屋台骨を支えているのは、金融(ファイナンス)事業部門である。それぞれグループ内にネット専業証券会社を傘下に持っているが、昨年は、楽天証券が度重なるシステム障害を起こし、金融庁より業務改善命令を受け、今や一人勝ちするイートレード証券追撃のきっかけを逸した。もしライブドアが、今回の容疑である証券取引法違反(風説の流布、偽計禁止)で告訴されるようなことになれば、中核をなすライブドア証券(日本グローバル証券をライブドアが買収)の役員を務める同氏は、加盟する日本証券業協会から、証券外務員登録の取消処分を受ける可能性があり、さらに利用者流出による売買高の低下によって同社の預かり資産も減少する上、仮にセーフだったとしても事態を収拾するためには、退任するなどの同義的責任は避けられない。そう考えると、これまでホリエモン個人の知名度に頼っていた同社の受けるダメージは計り知れない。この想定外の危機を彼は乗り越えられるのだろうか?
さて、テニスの4大大会第1弾である全豪OPENが開幕したが、早速、ウィリアムス姉妹の姉ヴィーナスが初戦で敗れる波乱が。引退が噂されていたが先日復帰したM・ヒンギスも登場する。ブランクはあるとはいえ、彼女はまだ25歳。センターコートでのプレイをぜひ見てみたい。

コメント

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    会社の経営って大変ですね[絵文字:v-40]
    ブログと一緒で日々の生み重ねが大切な反面、たった一日であんなに下落するなんて…。
    地道が一番ってことなんでしょうか?
    Mヒンギス、私も一応まだテニスしてるし昔からのファンなので楽しみです[絵文字:v-226]

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