王国VS母国

久々にいいフレーズだったので勝手に使わせてもらった。
本日行われたサッカーのトヨタカップ決勝。今年から6大陸の代表を集めて行われるようになったのだが、やはりというか南米VS欧州の対戦となった。欧州代表のリヴァプールはイスタンブールで行われた昨季のチャンピオンズリーグ(=CL)決勝で、イタリアのACミランを劇的逆転勝利で降し、第2回('81)、第5回('84)に続き3回目の出場。一方のサンパウロも第13、14回('92、'93)の2年連続王者に引き続きこちらも3回目の出場である。
かつて1960年からインターコンチネンタル杯の名称で行われていたこの大会、その当時はHome&Awayだった。しかしサポーター同士の衝突で起きた暴動により、現在のように中立国での一発勝負に形態を変え、数々の名勝負を生み出してきた。
W杯の優勝回数から見ても分かるとおり、サッカーの母国はイングランド、そしてサッカー王国はブラジルとよく言われるが、どうしても南米リベルタドーレス杯の情報はほとんど入らないので、ヨーロッパ勢の肩入れしてしまうのだが、リヴァプールは銀河系レアル・マドリーに劣らぬ各国代表のタレント揃いだ。DF陣はフィンランド代表ヒーピア、MFはイングランド代表のジェラード、豪州代表キューウェル(年を取ったなぁ)、スペイン代表のガルシアにアロンソ、FWは仏代表シセ、スペイン代表のモリエンテスと顔ぶれは多彩だ。
試合は1-0とサンパウロのリードで折り返した後半、リヴァプールの猛攻が始まる。ジェラードのFKをサンパウロのGKセニがスーパーセーブすると、それを皮切りに次々とシュートを放つリヴァプール。ゴールラインは割っているもののその全てがオフサイドの判定。結局サンパウロがそのまま凌ぎきり、過去最多となる3度目の大陸王者に輝いた。逆にリヴァプールは3度全て敗退と明暗を分けたが、やはりトヨタカップはこうでなければと思わせるいい試合だったと思う。
で、今年も行われている欧州CL。実はリヴァプールは本来CL'05-'06の出場権はなかった。なぜなら'05のプレミアシップでの順位は5位で、本来ならば出場できなかったのだが、今年から前年度優勝チームは無条件に出場できるように規定が変更される幸運(というよりは強硬な働きかけによるものだが)もありセーフ。現在もベスト16に名を連ねているが、その16チームの中から来年の出場チームが決まることになる。また1年後を楽しみにしたい。

コメント