ワープロの元祖

皆様がパソコンに触れたのはいつ頃だろうか。筆者は高校生の頃だからおそらく80年代中だったと思う。
もちろん当時はインターネットなどはあるわけもなく、もちろんライブドアや楽天などもなかった。データの受渡しにはフロッピーを使い(しかもまだ5inchが主流だった)、ようやく市場に3.5inchフロッピーが出始めた頃。即ちまだMicrosoft社がWindowsを開発する以前の、MS-DOSというキャラクターベースのOSが全盛の頃、日本でワープロソフトと言えば「一太郎」がデファクトスタンダードだった。
当時パソコンで日本語入力を行うためには、FEP(FrontEndProcessor)と呼ばれるソフトが必要で、「一太郎」が大ヒットした背景には、それを開発したジャストシステムのATOKと呼ばれるFEPの秀逸さがあった...しかし時代の流れとともに、90年代に入るとMicrosoft社が満を持して送り出したWindowsに飲み込まれたあげく、ワープロソフトのシェアもWordにとって代わられ、日本語入力も同社のIME(InputMethodEditor)で行うようになった。
しかし四国の雄ジャストシステムはあきらめていなかった。久しぶりに送り出すフラッグシップソフト「一太郎2005」を送り出そうとしたその矢先、同じ日本企業の松下電器に特許侵害で訴えられたのだ。その内容は既に周知のとおりのため割愛するが、地裁では松下が勝訴したため、ジャストシステムは当然控訴し舞台は高裁へ。同じIT分野に従事するものとしてはどちらの言い分も分からなくもないが、個人的には後者に頑張ってもらいたい。
久しぶりに「一太郎」使ってみるかな・・・

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