ドラフトの影に...

毎年、11月のこの時期に行われるNPBのドラフト会議。今年も午後2時から始まった。
筆者自身が学生の頃は、甲子園だの春の選抜だのと結構見ていたものだが、もう10数年経った今では、仕事で夏の甲子園すらなかなか見ることができない。そんな中今年は、楽天イーグルスが正式参入し、例年通り12球団で行われた。今年の高校生の目玉は東北のダルビッシュだろう。今年の春、我が熊本代表の熊本工相手にノーヒットノーランを達成し、甲子園での優勝こそないものの東北高校のエースとして甲子園に君臨した。そんな彼をいったいどのチームが引き当てるのか?
と思いきや、あっさりと日本ハムが1位指名した。各球団に予め2つの自由獲得枠があり、それを行使すると、1枠毎に1順目(2順目)の指名権を失う。今年も約半数の球団が自由獲得枠を使用して、めぼしい選手は早々と表舞台から姿を消した。社会人には逆指名権があり、そのおかげで球団側も無駄な取り合いを回避できる。だが高校生にはそれがないため、会議上での指名となるのだ。
もう1人阪神が指名した辻本。彼はまだ15歳だが年齢にそぐわぬ体格で、球速も140kmを超えるという・・・ファームでじっくりと育てるのだろうか?何はともあれ最近のドラフトは面白味がない。故パンチョ伊東氏の進行役が絶妙だった以前は、野茂(現MLBで活躍中)が新日鉄堺からプロ入りした際、空前の8球団指名という現象等もあったのだが。

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